日本人の平均身長は、2016年の時点で男性が170cm、女性が157cmぐらいとされています。これは50年ぐらい前と比べると、男性の場合は10cm近くも平均身長が伸びています。

今、お子さんの身長が伸びないと悩んでいるあなたからすれば、せめてこの平均身長ぐらいまでは、大人になった時に伸びていてほしいと願うはず。

しかし実際に、この平均身長まで伸びなかった大人がいることも事実です。あなたも自分のお子さんが、将来平均身長まで伸びないのではと不安になりますよね。

大人になって平均身長まで伸びていない人というのは、やはり身長が伸びなかった原因があります。特に子供時代の過ごし方が、身長が伸びない原因となる場合が多いです。

今すぐ身長を伸ばしたいと考えているかもしれませんが、まずは身長が伸びない原因を明確にしておきましょう。伸びない原因がわからなければ、ちゃんとした対策はとれません。

身長が伸びないのにはどんな原因があるのか。今から一緒に見ていきましょう。

*なぜ身長が伸びないのか?原因をひも解いていく!

まずはじめに、冒頭でもお話しましたが、日本人の平均身長は昔に比べて確実に伸びています。

これは昔の日本に比べて、子供時代にしっかりと栄養がとれるようになったことが理由の1つではないかとされます。

食事でしっかりと栄養がとれる時代となったのに、平均身長まで伸びなかった人は、子供時代に取るべき栄養がとれていなかった可能性が考えられます。

また、子供時代に身長を伸ばしていくには、睡眠と運動も重要です。これに関しても、足りていなかった可能性があります。

特に「食事」「睡眠」「運動」の3つは、身長を伸ばすのに最も重要な3つの要素です。

逆にこの3つが足りていなければ、身長が伸びない3大原因になってしまうということです。

身長が伸びない原因としては、その他にもさまざまな可能性があります。1つ1つ細かく見ていくことにしましょう。

*身長が伸びない原因【食事】

身長が伸びない原因に関わることの1つとして、まずは「食事」があげられます。身長が伸びない原因となる食事として、

・食の欧米化

(お肉中心の食事やファーストフードなどの食事)

・野菜や魚介類が少なく、栄養バランスの良い食事ができていない

(食の欧米化が少なからず影響していると思われる)

・お菓子を食べすぎてしまう

(朝昼晩の食事に影響してしまうほど食べすぎてしまう)

などが考えられるでしょう。子供の時に栄養バランスの良い食事をとることは、身長を伸ばすのにとても重要です。

栄養バランスの良い食事というのは、主にたんぱく質や炭水化物、ビタミン、カルシウム、脂質など、さまざまな栄養素をバランス良くとること。

特に身長を伸ばすのには、たんぱく質が重要です。

身長を伸ばす栄養素はカルシウムのイメージが強いかもしれませんが、たんぱく質に含まれるアミノ酸類は、子供の成長に必要な成長ホルモンの分泌を促してくれる作用があります。

特に「アルギニン」という栄養素が重要です。

そんなにたんぱく質が重要なのであれば、「お肉ばっかり食べてればいいんじゃない?」と思うかもしれません。ですが、身長を伸ばすのにそんな上手い話はないです。

たんぱく質は重要ですが、それだけをとっていてもダメ。子供の健やかな発育には、栄養の不足や偏りが大敵です。

子供の「身長を伸ばすこと」と「健やかな発育」はイコールします。どちらも意識しながら、栄養バランスの良い食事をとるようにしてください。

*身長が伸びない原因【睡眠】

次に身長が伸びない原因に関わるのが「睡眠」です。睡眠も身長を伸ばすのにとても大切な要素となります。

睡眠に関して、身長が伸びない原因となってしまうのが、やはり睡眠不足。睡眠時間の不足とも言えるかもしれません。

大人も子供も、人は寝ている時に成長ホルモンを分泌します。特に子供のころは活発に分泌するので、子供の睡眠不足は身長の伸びに影響してきます。

子供の睡眠不足の原因となっているのが、

・親の夜型生活による影響

・部活や塾などで帰宅が遅くなってしまう

・スマホやゲーム、テレビなどの影響で夜ふかししてしまう

・精神的なストレスによって眠れない

などではないかと思います。

子供の睡眠不足に関しては、子供も本人の原因もありますが、親や社会の問題でもあります。

社会が変わらないと改善しないですし、親も協力しないと改善できないという厳しい問題でもあるのです。

*身長が伸びない原因【運動】

次に身長が伸びない原因に関わるのが「運動」です。

もちろん運動も身長を伸ばすのに大切な要素で、睡眠不足と同じく「運動不足」も身長が伸びない原因となってしまいます。

運動とは言っても、スポーツや体力トレーニングをやらなきゃいけないわけではありません。公園やグラウンドなどで、動きまわって遊ぶだけでも十分です。

子供が運動不足になってしまう原因として、

・テレビやゲームなどの影響によって室内で遊ぶ機会が増えている

(外で遊ぶ以外の選択肢が増えてきいる)

・公園やグラウンドなど、外で遊ぶ場所の減少

・勉強や習い事に忙しく、外で遊ぶ時間も減っている

などの理由が考えられるでしょう。

運動をして体を動かすことは筋肉を動かすことになり、筋肉を動かすことは成長ホルモンの分泌につながります。

これが身長を伸ばすのに、運動が重要な理由の1つです。

また、身長の伸びに関わる骨に対しても、運動によって骨を刺激してあげることが必要。刺激することで骨の成長を促し、身長が伸びる手助けをしてくれます。

*身長が伸びない原因【遺伝】

身長が伸びない原因としてよく言われているのが、親からの「遺伝」です。親の身長が低いと、自分の身長も低くなると言われていますよね。

遺伝よる身長への影響はあるのかないのか。結論から言うと、正直これに関してはどちらとも断定できません。

現状言われているのが、「身長に関して親からの遺伝は20%程度しか影響しない」ということ。

身長の伸びに親からの遺伝はほとんど関係なく、食事や睡眠などの生活環境が一番影響を与える要因とのことです。

身長が低い親の子供でも身長が高くなることはありますし、身長が高い親の子供でも身長が低くなることはあります。

このように、身長の伸びに親からの遺伝はほとんど関係ないのが有力です。

ですが、あなたの周りを見渡した時に、やっぱり身長が高い人の親は高いし、身長が低い人の親は低いというのが多くないでしょうか?

実際に筆者である私も162cmしかなく、両親ともに自分とそんなに変わりません。

そう考えると、本当に遺伝が全く関係ないと決めつけるのは、少し疑問が残る内容ではないかと思います。

そのため、遺伝を身長が伸びない原因とするのはどちらとも言えない、というのが本音なのです。

*身長が伸びない原因【骨端線】

身長がまだ伸びるのか、もう伸びないのかを判断する時に、骨の「骨端線(こったんせん)」というのが関係してきます。

身長が伸びない原因というよりは、まだ身長が伸びるのかを確かめるための目安というところでしょうか。

骨端線というのは、成長段階の子供にしか存在しない「骨端軟骨(こったんなんこつ)」という軟骨のことです。

この軟骨をレントゲンで見ると、骨に線があるように見えるので骨端線とも呼ばれています。

骨端線は子供の時にしか存在しない線なので、大人にはありません。

なので、この線が消えてしまうと、子供から大人の体へ成長したことになり、身長が伸びる可能性もほぼ無くなります。
(まれに大人でも骨端線が残っていることがあるので、絶対ではありません)

骨端線の画像

骨端線が消えてしまう目安としては、

・男子は17~18歳

・女子は15~16歳

ぐらいとされています。しかし、上記の年齢はあくまでも目安となり、この年齢よりも早く消えてしまう人もいれば、年齢を過ぎても残る人もいます。

骨端線が残っているかどうか確かめるには、病院でレントゲンを撮ってみるしかありません。

*身長が伸びない原因【身長に関わる病気】

食事、睡眠、運動といった生活習慣もある程度ちゃんとできていて、遺伝などの原因も考えられない場合は、伸びない原因として身長に関わる病気の可能性も出てきます。

例えば、

・成長ホルモン分泌不全性低身長症、甲状腺機能低下症など

(成長ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌に関わる病気)

・SGA性低身長症

(妊娠の段階で発育に異常があって、生まれてからも影響がある病気)

・ターナー症候群、プラダー・ウィリー症候群など

(染色体に関わる病気で、成長後の発育にも影響してくる)

などの、身長に関わる病気があります。身長に関する病気については、ほとんどの場合が治療を必要とします。

「もしかしたらうちの子そうかも?」と少しでも不安に思ったら、一度病院で検査してみてください。

*身長が伸びない時の対策法

ここまで身長が伸びない原因についてお話してきました。

それぞれの伸びない原因を少しでも減らしていくために、できることから対策をしていきましょう。

・食事についての対策

・栄養バランスの良い食事をとること
身長を伸ばすのに大切なたんぱく質だけでなく、カルシウムやビタミン、炭水化物などをバランス良く食べましょう。

たんぱく質は体の成長に、カルシウムは強い骨を作るためと、身長を伸ばすためには必要。

また、ビタミンは体調を整えるために、炭水化物と脂質は体と脳を動かすエネルギーのためなど、子供が元気に発育していくためにはさまざまな栄養素が必要なのです。

・朝昼晩の3食をきちんと食べる
食事については、食生活の乱れもダメ。必ず朝昼晩3食をきちんと食べるようにしましょう。

晩ご飯があまり遅い時間にならないように、なるべく朝昼晩の食事の時間はいつなのか決めておくのも大切です。

・お菓子を食べすぎないこと
お菓子の食べすぎも厳禁です。お菓子を食べすぎてお腹いっぱいになり、食事で必要な栄養がとれなくては意味がありません。

本当は食べないことが一番ですが、全く食べさせないというのも子供がかわいそうですので、1日に食べてもいい量を親子で決めておくようにしましょう。

・足りない栄養素はサプリメントを活用してみる
バランスの良い食事をとると言っても、好き嫌いもあるでしょうし、子供1人1人食べられる量も違います。

そんな時は無理に食事から補おうとせずに、子供のサプリメントを活用してみるのも良い方法です。

子供の栄養補助を目的としたサプリメントは、結構たくさん販売されているので、あなたのお子さんにあったものを選んでください。

・睡眠についての対策

睡眠については、睡眠時間の確保と深い眠りで睡眠することです。成長期の子供の場合は、最低でも「8~9時間」ぐらいの睡眠が必要。

また、ただ長く寝てればいいわけではなく、睡眠中に深い眠りに入っていることも大切です。

以上のことをふまえて、以下の対策をおこないましょう。

・食事は就寝の2時間前までに済ませておく

・食事する時間は親の時間じゃなく、子供の時間を基準にする

・お風呂は就寝する1時間前に済ませておく

・スマホやゲーム、テレビなどは、就寝の1時間前にはやめさせる

・すんなりと眠れるように、就寝時間の1時間前に明かりを消して、間接照明だけにする

などの対策をおこなって、理想としては21時か22時には就寝できるようにしましょう。

・運動についての対策

運動については、「とにかく外で動きまわって遊ぶこと」につきるでしょう。

遊ぶ場所などの問題はありますが、お家でゲームなどばかりやらずに、外でたくさん遊んで、元気に身長を伸ばしてほしいと思います。

ただし、高いところからジャンプしたり誰かにぶつかったりするなどの激しい動きや、器具を使用する筋トレのようなトレーニングなどは関節を痛めてしまいます。

かえって身長が伸びる妨げになる可能性があるので気をつけてください。

・遺伝、骨端線、身長に関わる病気についての対策

この3つの原因に対する対策については、正直どうしようもないとしか言えません。

遺伝に関しては、当然どうしようもないですし、骨端線も消えてしまったら対策のしようがありません。

骨端線と病気についても、病院に行って確かめてもらうしか方法はありませんので、個人的な対策はできないです。

ただし、骨端線や病気に関しては、早期に判明すれば身長を伸ばせる治療方法などがあります。

そのため、少しでも子供の低身長が気になったら、早めに病院に行って確かめてみるというのが、唯一できる対策方法かもしれませんね。

*まとめ

身長が伸びない原因って、結構たくさんあるんですね。

記事を読んでいくと遺伝の要素が全くないとは言えませんが、子供の身長が伸びない原因はやはり環境の要素が強いようです。

全部の原因をなくしていくことはたぶん難しいでしょうが、まずはあなたのお子さんに当てはまる伸びない原因を見つけてください。

そして、できることから順になくしていけるようにしましょう。