あなたも、「睡眠にはゴールデンタイム」という理想の時間帯があると、一度は聞いたことがあるかもしれません。22時~2時までの時間帯が、ゴールデンタイムとされています。

このゴールデンタイムの時間帯に眠りについておくと、成長ホルモンが活発に分泌されて、子供の身長を伸ばすのに効果的だとされています。

しかし今では、この身長を伸ばしてくれるとされている「睡眠のゴールデンタイム」に関して、正確な情報ではないという話も出てきています。本当のところはどうなのでしょうか。

今回は、この「睡眠のゴールデンタイム」の真実について、迫ってみようと思います。

*身長を伸ばす睡眠のゴールデンタイムは根拠がない噂話

結論から言うと、「睡眠のゴールデンタイム」は根拠がない噂話になります。

寝る時間帯で成長ホルモンの分泌量が増えるわけではありませんし、身長が必ず伸びるわけでもありません。

・22時から2時までという時間帯の縛りは存在しない

睡眠のゴールデンタイムがあるとされていた時は、「22時~2時」の時間帯がゴールデンタイムと言われていました。

あなたも子供のころに、この時間帯に必ず寝ないといけない習慣にしていたかもしれませんね。

しかし、先ほど言ったとおり睡眠のゴールデンタイムはありません。当然22時~2時という時間帯の縛りも存在しません。

かつてはこのゴールデンタイムの時間帯に、成長ホルモンが活発に分泌されると言われていました。だからこそ、22時~2時に寝ておく必要があるということでした。

確かに睡眠中は、成長ホルモンがたくさん分泌されます。それは間違いありません。ですが、成長ホルモンの分泌量は、時間帯で変化することはないです。

・ゴールデンタイムは無くても、身長を伸ばすために睡眠は大切

睡眠のゴールデンタイムはありませんが、子供の身長を伸ばしていくためには睡眠は大切です。睡眠不足は成長の妨げになりますし、質の良い睡眠で寝ておく必要があります。

たとえゴールデンタイムは無くても、身長を伸ばしていくためには、22時~2時の時間帯に寝ておいて間違いはないでしょう。

成長期の子供にとって、この時間帯に寝れていないのは結構な問題です。

先ほど言ったように、ゴールデンタイムもないですし、時間帯の縛りもありません。ですが、決して夜ふかしをしていいわけではないです。

時間の縛りなどは無いものの、22時~2時は夜遅い時間ですので、成長期である子供の時はこの時間帯に寝ておく必要がありますよ。

*スタンフォード大学の研究でも発表されている

睡眠のゴールデンタイムは無いと発表しているのが、スタンフォード大学の研究チーム。その研究チームが発表したのが、「スタンフォード式睡眠術」です。

この睡眠術の研究の中で、睡眠にゴールデンタイムとなる時間帯は無いとしています。

世界的に有名な大学の研究チームが実験した結果ですから、やはりゴールデンタイムの時間帯は存在しないんだと信用できますね。

この研究結果の中で、成長ホルモンの分泌を促す良質な睡眠とはどういう睡眠なのか説明しています。

一例を、以下にご紹介していきます。

・毎日決まった時間の就寝と起床のサイクルが大切

スタンフォード式睡眠術では、毎日決まった時間に就寝し、決まった時間に起床するサイクルが重要だとしています。

サイクルを崩してしまう睡眠不足や夜ふかしは絶対にダメ。決まった時間に就寝して起床する流れを、毎日継続することが大切です。

研究結果によると、この睡眠サイクルは1日でも崩れたらダメとのこと。

仮に1週間睡眠サイクルを継続していても、たた1日夜ふかしなどで時間がずれてしまうだけで、1週間分の睡眠サイクルがリセットされてしまうそうです。

例えば、平日は学校や仕事で、ある程度は睡眠サイクルを保つことはできるが、いざ休日になると夜ふかしやお昼近くまで寝てしまうこともあるでしょう。

実はこれだけでも睡眠サイクルがリセットされてしまいます。

今の世の中では、睡眠サイクルを保つのはなかなか難しいと思いますが、できる範囲でサイクルを保ちながら、睡眠環境を改善してみてください。

・就寝後の90分間に深い眠りに入っておくこと

身長を伸ばすために成長ホルモンを活発に分泌させるには、睡眠中に深い眠りに入っておくことが重要です。特に就寝後の90分間に深い眠りに入ること。

人は睡眠中に、浅い眠りのレム睡眠、深い眠りのノンレム睡眠を周期的に繰り返します。

この深い眠りのノンレム睡眠が、就寝後の90分間に最大となり、成長ホルモンを一番分泌させてくれるタイミングです。

レム睡眠とノンレム睡眠は周期的にくるものなので、普通に就寝しても自然と90分前後には深い眠りに入ります。

ですが、睡眠不足が続いていたり睡眠サイクルが崩れていたりすると、しっかりと深い眠りに入れなくなるのです。

深い眠りに入れなければ、成長ホルモンの分泌も鈍ってきます。就寝後の90分間に自然なノンレム睡眠に入れるよう、快適な睡眠環境が不可欠になります。

・深い眠りに入れるように就寝前の行動も気をつける

自然なノンレム睡眠の深い眠りに入るためには、どんな睡眠環境が必要なのでしょう。そのためには、就寝前の行動に気をつけるようにしてください。

いかに自然と眠りにつくことができるのか。それが大切になってきます。就寝前の気をつけてほしい行動を以下にまとめました。

・日中にしっかりと日差しを浴びて、体を動かしておく

(軽い運動などできていると、なお良し)

・食事は就寝時間の3時間前までに済ませておく

・お風呂はシャワーで済ませず、湯船に浸かって体を温めておく

(夏場でもしっかり湯船に浸かること)

・就寝前のテレビ、ゲームやスマホは、就寝の1~2時間前にやめておく

・就寝前の1時間は部屋の電気を消し、間接照明だけで過ごす

(当然テレビを見たりゲームやスマホを操作したりするのは厳禁)

1日の睡眠サイクルも意識しながら、就寝前に気をつけてほしい行動を少しずつできるようにしてください。

・自分に合った睡眠環境や寝具を使用する

先ほどの就寝前に気をつけてほしい行動にもつながってきますが、自分に合った睡眠環境や寝具を使用することも大切です。

子供が眠りやすい空間を作ってあげましょう。

家具の配置や部屋の温度管理など、寝室となる空間の睡眠環境を整えてください。ストレスのなく眠れる睡眠環境が必要です。

また、使用する寝具にも気を配っておきましょう。

使用する寝具の材質やデザイン、布団の硬さや柔らかさにいたるまで、子供に合った寝具を選んでください。

寝具を買いに行く時は、お店の人に相談しながら探すのがおすすめ。実際に触ってみたり寝てみたりして、子供が気にいって満足できる寝具を購入してください。

*補足情報:大人にも成長ホルモンは必要!良質な睡眠でしっかり分泌!

良質な睡眠で深い眠りに入ることは、当然大人にとっても大切。それによって分泌される成長ホルモンは、子供だけでなく大人にも必要なものになります。

成長ホルモンとは、子供の身長を伸ばすなどの発育に関わることだけでなく、

・体の疲労回復

・傷やケガの修復

・お肌の再生

・筋肉を強くする

など、成長ホルモンは別名「若返りホルモン」と言われるほど、体のメンテナンスに欠かせません。

しかし、子供の時に比べると、大人の成長ホルモンの分泌量は少ないです。

大人でも成長ホルモンをできるだけ多く分泌させるためには、なるべく良質な睡眠ができる生活習慣を心がけてほしいと思います。

*まとめ

今回の記事でお話したとおり、身長を伸ばすために必要な「睡眠のゴールデンタイム」と言えるものは存在しません。時間帯は関係ないのです。

子供が身長を伸ばすのに欠かせない成長ホルモンを、活発に分泌させるには、時間帯ではなく睡眠の質が大切になります。

睡眠のサイクルや環境など、生活習慣を整えることが重要になってきます。まずは子供と一緒にできることからやっていきましょう。